常識を変えた「折鶴クレーン」で
大幅な効率アップが図れました
仁木鉄工株式会社
代表取締役社長 仁木 將雄 様(左)
常務取締役 仁木 章二 様(中央)
製造部部長 植田 修 様(右)
事業領域の拡大に向けて
新たなクレーンを導入
当社は中四国エリアを商圏とし、建築用鉄骨工事の請負および製作を行っています。建築物は、時代の変化とともに変わってきており、求められる鋼材もさまざまです。例えばビルの高層化にともなう強度の高い鋼材など、同じものがない、オンリーワンの鉄骨をご提供しています。日本ホイストとのお付き合いは、昭和41年の当社創業時から50年以上になります。中でも日本ホイストをメインに導入し始めたのは、本社工場を新設した平成29年から。当初は13基のクレーンを導入しました。その時には、3レーンある建屋で鋼材を製造する導線を考えて、各クレーンの動きがからまないようにレイアウトを考えました。そこから業務の拡充にともない、現在では最大荷重20tのクレーン4基を含め23基のクレーンを導入しています。
デッドスペースをなくすため
斬新なアイデアを実現!
当社が導入しているクレーンの中でも特長的なのが、「折鶴クレーン」と呼ばれるものです。設置している場所は、台形の土地。通常の左右並行して進むクレーンだとデッドスペースができてしまう。これを解決したいと考えたときに思い出したのが、日本ホイストの本社工場を見学したときに見た、平行ではないレールを走行する折鶴クレーン。あれなら敷地をいっぱいに使えるようになると考え、担当の方に相談したところ、現場を見て、「4.8t折鶴制御式 片脚クレーン」を実現してくださいました。このクレーンが来る前、現場スタッフは「どんなクレーンが来るんだろう」とワクワク。いざ来てみると「すごいのが来た。度肝を抜かされた」とビックリ。見たことのない動き、インバータ制御での正確さ、使い勝手の良さに驚かされました。敷地をムダなく有効活用でき、効率的に作業ができています。
できることが増えたら
さらに挑戦する気持ちが生まれた
折鶴クレーン以外にも、「ピストル」と呼ばれるジブクレーンや、コンパクトなサドルを持ち、より揚程を高くとることができる桁間式20t橋形クレーンなど、各作業エリアで多彩なクレーンが組み合わさっています。新工場の稼働開始以降、大型クレーンを導入したら、それに見合う製品の注文が入るようになりました。さらに、できることが大幅に増えて、今までにないものづくりの考え方へと発想が広がり、もっと良い製品作りをやってみたくなる。そんな相乗効果が生まれています。当社は20代30代を中心とした若手社員が多く、彼らはまだまだ未熟です。しかし3~4年後には、充分な力を発揮できるよう成長してもらいたい。そのためには、もっといい製品がスムーズに製造できる環境が必要です。今後予定している15t橋形クレーンを含めて、これからも効率アップにつながるクレーンを導入していきたいです。
日本ホイスト担当者のコメント
仁木社長から「もっといいモノづくりをしたい」「生産効率を上げたい」とのご要望を受けて、ご一緒にアイデアを出し合ってきました。当社にとっても、それまでに導入事例のなかったタイプのクレーンもあり、挑戦の連続でした。「折鶴クレーン」をはじめ23基のクレーンを導入していただきましたが、それぞれカラフルな色が塗られており、工場内を明るく見せています。若い方からは「鉄工所のイメージが変わった」と言われているそうです。工場の機能が拡充し、それに見合う製品を手掛けられるようになったと言っていただき、うれしい限りです。当社としても、さらにいいクレーンづくりをして、機能面も含めてお客様に愛されるクレーンを納めさせていただきたいと思っています。末長いお付き合いをよろしくお願いいたします。[福山支店]
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https://www.niki-ironworks.co.jp/